デジタルアトラクションでは、プレーヤーの動きや音などに反応して何かを行うインタラクティブな要素が欠かせません。そのインタラクティブな要素を実現する上で重要になるのが、プレーヤーの様々な状態を検知するセンサーです。
ハッピーテックラボは、実現したい世界観や機能を実現するうえで最適なセンサーを選択できるように様々なセンサーに対応し、インパクトのあるアトラクションを提供しています。
KINECT (キネクト)
マイクロソフトのキネクトは、フルHDのカメラ、赤外線カメラ、その赤外線カメラと赤外線の照射パターンから画像内のそれぞれの点の奥行きを計ることのできる深度センサー、およびステレオマイクにより音源の位置を推定できる音センサーが装備されています。
これらのセンサーからの情報で、プレイヤーの手足などの動きを追跡するボディトラッキング、顔の向きのトラッキング、ジェスチャーの認識、プレイヤーの映像を背景映像から切り出し別の背景映像との合成など、インタラクティブ・コンテンツに幅広く利用できる機能を提供しています。
このようにインタラクティブ・コンテンツのセンサーとして非常に便利で広く活用されているキネクトですが、既に製造中止になっているため、現在は在庫での対応になり、今後はREALSENSEなどの別のセンサーに移行することになります。
キネクトの事例
TVでもご紹介いただきました!
REALSENSE (リアルセンス)
インテルのREALSENSEは、キネクト同様にフルHDカメラおよび深度センサーを持ち、物体認識。追跡などを行うロボットビジョンに使われるセンサーです。REALSENSEの深度センサーの解像度は1280×720とキネクトの512×424に対して高解像度であるばかりではなく、パフォーマンスも最大90FPSとなり、キネクトの30FPSを大幅に上回っています。また、非常に小型なのでキネクトにくらべて設置が容易なことも特徴です。
少し前まではキネクトにくらべて開発環境が整っていなかったため使い難い面がありましたが、最近ではサードパーティーから便利なツールが提供されはじめたため、キネクト同様にプレイヤーの手足の動きを追跡するボディトラッキングや、プレイヤーなどの特定の物体を背景と切り離して他の画像と合成できる他、高解像度の深度センサーの特徴を生かして物体を点群として3次元データ化することができます。
また、キネクトが製造中止となったことから、その代替えセンサーとしても注目されています。
測域センサー
北陽電機の測域センサーは、レーザーを高速回転させてその反射を捉えることで、回転平面上にある物体の位置を知ることができます。
壁に沿って取り付けると人が壁を触った位置を知ることができ、床に沿って取り付けると人が立っている位置を知ることができるため、壁や床にプロジェクターの映像を投影することで、普通の壁や床をタッチスクリーンのように使うことができます。
測域センサーの事例
タッチパネル (タッチサイネージ)
タッチパネルはスマートフォンやタブレットのユーザインターフェースとして広く使われていますが、大画面のタッチパネルを使うことでスマートフォンやタブレットとは比べ物にならない迫力あるコンテンツを作ることができます。
大型のタッチパネル(タッチサイネージ)は、一部がAndroidベースである以外は主にWindowsベースで、スマートフォンやタブレットのコンテンツをそのまま使えないため、専用のWindowsアプリとして制作します。
タッチパネルの事例
カメラ
カメラは最も身近な入力デバイスで、既にスマートフォンのアプリで一般となっているような、カメラでとった写真を面白く加工・演出・合成を行うことは、デジタルアトラクションでも多く用いられます。
また、ARアプリ開発で養った画像処理・画像認識の技術を生かして、特定のカードをかざすと特別なコンテンツが再生されるなど、カメラに映る映像から特定の画像を認識して、それをトリガーに新たな映像を開いたり画面を動かしたりするようなコンテンツも実現することができます。
カメラの事例